2015/02/10

経済的思考

最近経済学の勉強をしすぎて、思考回路が全て経済学基準になってきています。
おそらく経済学に触れたことのない大抵の人は「お金の流れ」や「モノやサービスの生産や流通」に関する学問だと思っているのではないでしょうか。
かくいう自分も少し前まではそういった漠然としたイメージを持っていました。
この定義自体は間違ってはいないのですが、もっと広義な解釈があります。

ライオネル・ロビンズというイギリスの経済学者は次のように経済学を定義しており、この定義は今でもよく使われます:

"Economics is the science which studies human behavior as a relationship between ends and scarce means which have alternative uses.
(経済学とは、様々な用途を持つ限られた資源と、目的との間の関係性としての人間の行動を研究する学問である。)

日本語でも少しわかりにくいと思いますが、つまりは次のようなことです:
「人間の行動」として、人間は目的を持っていると定義します。
基本的なところで言えば就職活動で成功したい、知識を身につけたい、あるいは幸せになりたい、などなど。
しかし、その目的を達成するための資源は限られています。
地球の資源に限らず、人間も時間がない、お金がないなどといった問題に常に悩まされています。

経済学はつまるところ、この限られた資源をいかに有効活用して目的を達成するか、という学問なのです。
なので、経済的思考は人間に常につきまとっています。
たとえば「来週試験があるけれど、今夜は友人の誕生日パーティーだ。今夜は勉強すべきか、パーティーに行くべきか」
というよくある悩みも、「勉強すれば試験の結果がよくなるが、友人との関係が悪くなる。パーティーに行けば幸福度は増えるが試験の結果が悪くなる」
といったように、限られた時間の中でいかに自分の目的を効率良く達成するかを「経済的に」考えていることになります。

ただし経済学の前提として、 人間は理性をもって行動する、ということがあります。

理性で説明のつかない人間の行動は、経済学だけでは説明ができないので政治学あるいは心理学から理論を借りることもありますが、この「理性」が経済学の限界といったところでしょう。


そういえば、昨日TOEFLの結果が発表されていて、R28, L26, S27, W30の合計111点でした。
105点さえ取れればよかったのでかなり儲けた気分です(この儲けた気分も経済学で説明できたりしちゃいます)。
でもやっぱりリスニングがダメです。これは集中力の問題だと思います。
英語そのものは何言ってるか全てわかるのだけど、興味のない分野だとだんだん飽きてきて全然耳に入ってこないので、記憶にすら残らないのです。
彼女と喧嘩するとよく「そうやって都合が悪くなると人の話を無視する」と言われますが、
 無視しているんじゃないんです、耳に入ってこないんです(笑)

TOEFLのコツについてはインターネットで情報があふれているので私が取り立てて書くこともないと思うので割愛します。
個人的にTOEFLで困っているという人がいればコメント欄でどうぞ。

さて、TOEFLでそれなりの点数を取れたのでジョンズ・ホプキンスの英語講習を受けなくてよくなりました。
夏休みが伸びたので、すべての期間をインターンにあてるか、伸びた分少しだけクロアチアの海岸沿いでぐだぐだするかといった二つのオプションが浮上しましたが、
限られた時間の中でどちらが自分の効用をより高めるか、経済的に判断して決めようと思います。